人間塞翁が馬未分類

2019年11月13日

私が、人生で常に勉強させられている故事です。
悪い時ほど、何か意味がある、意味を見出さなければと自身の行動を顧みる教訓にしています。

むかしむかし、中国の北側に占い師のおじいさんが住んでいました。
さらに北へ行くと、そこには胡という異民族が住んでおり、国境は城壁がありました。

ある時、おじいさんが飼っていた馬が胡の国の方角へ逃げていきました。
この地方の馬はとても高く売れるので、気の毒に思った村人たちがおじいさんをなぐさめに来ました。
するとおじいさんは村人たちに向かって「これが不幸なこととは限りません。」と言いました。

村人たちは不思議に思っていましたが、しばらく経ったある日、逃げ出した馬がたくさんの馬を連れておじいさんの元へ帰ってきました。
連れてきた馬が高く売れそうな良い馬ばかりだったので村人たちは大喜びしていました。
するとおじいさんは村人たちに向かって「これが幸せなこととは限りません。」と言いました。

しばらく経ったある日、おじいさんの息子がその馬から落ち足を骨折してしまいました。
おじいさんの言う通り幸せなことばかりではないと思った村人たちがお見舞いにやってきました。
するとおじいさんは村人たちに向かって「これが不幸なこととは限りません。」と言いました。

1年後のある日、胡の異民族が襲撃してきました。
城壁の近くに住む若者たちは戦いに出て行き、何とか胡の襲撃から村を守ることできましたが、多くの若者たちは戦死してしまいました。
おじいさんの息子は足を骨折していたので戦いに行かずに済みました。

おじいさんは、先に何が起こるかわからないのだから目先のことに一喜一憂するなと教えてくれました。